
電話で母の愚痴を聞いてあげた
全てをなげうって
今すぐここから逃げ出したい
今まで何度か聞いたことのあるような台詞ではあったけれど
いろんな経験を積んでようやく
母の立場や気持ちがわかるようになったせいか
今日は母を助けてあげたいと思った
まぁ待っててや
子どもの手が離れたら
私が帰るよ
初めてそんな風に考えた
確かに母のそばにいてあげられるのは
私かもしれない
あと10年
そしたら私もどこにでもいける
子どものことを精一杯やったら
次は母を幸せにしてあげたい
私の「帰る」という言葉だけで
母は愚痴を止め急に元気になった
それを楽しみにがんばるわと言った
私はそれまで生きとるかねぇ
心細げに言った母に
心細げに聞いた私
今日読んだ記事がちらつく
人間はその時がきたら
食欲がなくなり、自然の麻酔が効き
眠って眠って
夢を見ながら静かに逝く
そんな仕組みがあるらしい
意味のない延命治療をやめさせたい
お医者さんの思いが書かれた記事だった
私が母の最期をみとってあげたい
たくさん苦労している母だから
誰よりも平和に
誰よりも幸せに
誰よりも静かに眠りにつけるよう
私が傍にいてあげようと思う
📖最期は「自然の麻酔」がかかる…医師が説く「意味のない治療」とは
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