
小さい頃から思いを言葉に綴ることが好きだった
口では言えないことも
紙の上では
今ではキーボードでは
小川の水が下流へと流れるように
次から次へと現れ運ばれていく
最近もっと好きなことがある
それはその綴ったものを読み返すこと
そこに書かれた言葉に
驚かされ気付かされることが多々ある
自分であるのに自分ではないような
気に留めなければ時間と共に流れ去ってしまうような
そんな過去の小さな思いたちに
再び巡り合う
忘れてはいけないと綴ったはずの思いも
風にさらされ違う景色を見ているうちに
そのまま海に流れ
どこか遠いところにまで行ってしまうのだろう
クリック一つで
一瞬にして過去へ行ける
「あの時の自分」はすでに存在していなくても
あの時の「思い」を手にすることができる
肉体と思考
一体であり一体ではない
もしかしたらあの時の「思い」は
私の思いではなかったかもしれない
どこからか誰かからか
ふっと吹き込まれた
特別な思いだったのかもしれない
そんなことを思い巡らしながら
過去に綴られた思いを読み返しては
またその思いを綴る
こんなふうに
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