
芸人の又吉直樹の『火花』が芥川賞をとったと知ったとき、
興味本位ですぐに本を購入し読んでみた
単純に面白かった
感想はそれだけだった
ひょんなことから、
又吉直樹が「なぜ本を読むのか」について書いたエッセイ
『夜を乗り越える』を何もできない時の時間つぶしに読んだ
つぶしたい「暇」だったはずの時間が
こんなに目が覚めるような刺激的な時間になるなんて
これっぽっちも想像してなかった
内容はとてもおもしろかった
又吉直樹の人柄の良さがにじみ出ていたし
何よりも彼の文章力と知識が本物だったということが
よくわかった
「本は読むたびに違う発見がある」
なんて言葉はありきたりだった
けど、又吉直樹のエッセイを読んだあと
その言葉がまるで命を吹き込まれたように渦を巻き
勢いよく私の体に取り巻いた
もう一度読んでみたい本がたくさんある
「2回読むなんて時間がもったいない」
なんて考えが一瞬にして砕け散った
文の力ってすごい
又吉直樹の表現力ってすごい
なかでも好きだった表現がコレ
「自分に自信を持とう」という言葉は僕にとって、
「翼はないけど飛んでみよう」と同じくらい難易度の高い言葉です。
(『夜を乗り越える』又吉直樹)
うまいなぁ
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