トキのイロ

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小学校の公開授業で観た
図工の時間がとても印象的だった

子どもに大きな画用紙を一枚渡し
空のペンキ屋さんになったつもりで色を塗る
という授業
「時の色」と題されていた

青をベースに塗る子
緑や黄色に塗る子
最初に水を塗ってぼかそうとする子

そんな中
我が家の超ポジティブ陽気娘は
始まったとたん
画用紙いっぱいをスカイブルーに塗った
なんのためらいもなく
なんの工夫もなく

あちゃー

と最初は思ってしまった私も
その淡いスカイブルーと娘を交互に見ていると
一見何の個性も見られないと思われたその時の色が
彼女らしい空に見えてきた

最初のひと筆が出ない子は
時間の経過とともに焦り始めた様子を見せる
塗る時の筆の運びを変えて工夫してみたけど
結局思うようなものにならず
最後の最後でべた塗りで塗り直す子
「人とは違うものを」と意識しすぎてしまった子の作品には
子どもの持つ純真さが失われているように思える

一人ひとりのそんな様子を見まわしている間に
我が家の超ポジティブ陽気娘は
今度は手に黄色の絵の具を持ち
今にもキレイなスカイブルーの上を覆うという勢いでいた

ありゃ~

と思って思わず生唾を飲み込んだ私
同時に
きゃ~という女の子の声
なにやら娘の足に小さな虫が止まったらしく
その声に驚いた娘は振りかざした手を止め
絵の具がこぼれない様に顔だけ後ろに向けた

何の騒ぎかと先生がやってきて
娘の足から小さな虫を追い払い

「はい、じゃあ今日はここまで~」

スカイブルーの上に流し込まれようとしていた
向日葵のような黄色は
ひとまずお預けとなった

何事にも純真にまっしぐらにもう突進する娘
彼女は彼女の人生をいろんな色に塗り替えながら
大きくなっていくんだろうなと
なんだか彼女を怒ってばかりの毎日が
ばからしく思えてきた

帰ってきたら
どんな風に黄色を塗るつもりだったか聞いてみよっと

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